20代でハッピー転職を果たすなら、「一段下げ技法」を使え!

公開日: : 最終更新日:2014/10/23 20代の転職講座

20代の転職、実は簡単ではありません

一段下げ技法を使うべし
転職に際しては「年齢」というキーワードが非常に重要になりますが、20代という年代は、実は「転職が一番難しい年代」という風にいう事ができます。

意外に思う方が多いかもしれませんが、20代の転職、実は結構難しいです。

一見すると、20代よりは30代、30代よりは40代と年齢が進むに連れて転職は難しくなると考えてしまいがちですが、「ハッピーな転職」という視点から切り込んでみると、実は20代の転職が一番難易度が高い事がよくわかるようになります。

筆者が元人材会社の社員であった事は前の記事で自己紹介させて頂きましたが、各年代の中で一番苦労をさせられたのが20代の転職希望者の方達でした。自分が20代の方の担当になると、「困ったなあ」「嫌だなあ」「お金にならないなあ(※この理由は後述します)」と良く感じたものでした。

人材屋が「厄介だ」「大変だ」と感じる事は、イコール「難易度が高い事」だと理解をして頂いて全く問題はありません。

転職の案件数では20代は圧倒的に優位ではありますが、その事と自分が転職してハッピーになれるかどうかは必ずしも比例をしていかないという事を、まずは頭に入れておいて頂きたいと思います。

発想の転換で、人生経験の薄さを補おう

20代の転職希望者に圧倒的に不足しているのが、人生経験です。

人材会社に勤務して、多くの転職希望者のカウンセリングを行うと、この人生経験の薄さを身体の芯から感じる事ができるようになります。

筆者は人材会社にいた4年間で、延べ人数で200人以上の20代転職希望者のお世話をさせて頂いたのですが、皆さん、とにかく真っ直ぐな方ばかり。

「転職マニュアルを読んだら、転職回数は最大でも二回が限界と聞いているので、次で理想の仕事に何とか就きたいと思っています。」
「24歳で一度転職をしているので、ハローワークに行ったら、次の転職で適職に就かないと、もうマトモな職には就けないとアドバイスされ、資格なども取って完璧な準備をしてきました」
など、皆さん、まあとにかく真っ直ぐな事をおっしゃいます。

世間一般に流れる「転職一般論」いや、「転職常識教」とでも言うべき宗教にでも洗脳されているのではないかと思うほど、とにかく一般論に固執してしまい、純粋な少年少女のような考え方に凝り固まってしまうのが、20代の転職希望者の共通の傾向だと私は分析をしていました。

確かに、20代のうちは人生経験が足りませんから、世の中の仕組みなど知る由もありません。マスコミなどの情報機関が発する情報を「全て真実」と受け止めてしまうのは致し方が無いとは言えます。

20代の若さで「老獪かつお腹の中も真っ黒」というのでは、それはそれで困ってしまいます。が、転職というものは騙し合い、ごまかし合いの世界ですので、私はまずはその事実からお話をさせてもらい、マインドのリカバリーをさせてもらうようにしていました。

「発想を転換しましょう。転職の回数とか、”こうでなくてはダメだ”と言った世の中に流れる情報をまっさらにして、転職プランを一緒に作って行きませんか?」

そのように話をすると、皆さん最初はキョトンとしたり、「何この人?」と言った顔をされるのですが、話を進めて行くうちに私の言わんとしている事に共感を覚えてくれるようになっていました。

人材屋が授ける「一段下げ技法」に皆さん納得

筆者は20代の若い転職希望者の方には、「一段下げ技法」と言う転職テクニックをご紹介するようにしていました。

この一段下げ技法というのは、いわば「急がば回れ」の格言を転職の現場でも導入して頂くという手法です。

世に流れる一般論の情報では、転職回数が多いことはマイナスだと考えられていますが、実際に企業の人事担当者と話をしてみると、必ずしもそうではないと言う話をあちこちで聞くようになります。

20代なのに5回も6回も転職経験がある場合などはまた話が別ですが、2回とか3回とか、それくらいのレベルであれば、理由さえしっかりしていれば人事担当者はあまりその事を気にしないと言う事実は、覚えておかれると良いかと思います。

世の中の一般論から行けば、「転職回数は3回よりも2回、2回よりも1回の方が良い」と言う風になるのですが、世の中、というよりは、転職の現場では、世の中の一般論と並行して「多数の例外事項がある」のが普通です。

この感覚が経験的に理解できない(仕方が無い事ではありますが、感覚的に理解をするように努力してみてください)と、ハッピーな転職を果たすための第一ステップに踏み出す事はできません。

一段下げ技法は、意図的に転職回数を増やす技法ですので、まずは上述のマインドセットアップから始めるようにして下さい。

一段下げ技法の概論部分の理解ができたら、次は各論部分!

一段下げ技法では、まずは自分が本当に入りたいと思っている企業の求人案件を何個かピックアップしてもらう作業を行います。

「こんな大きな会社は自分には絶対無理」と言う企業でも構いませんし、「全然違う業種にいたから、この会社に入りたいとは思うが、無理だと思う」と言う企業でも構いません。

とにかく、一般論や常識論を取り除いて、「世の中、常識よりも例外の方が多いんだ」と言うマインドでこの作業を行うことが重要です。

よくある適職診断などで、「なりたい自分像」を描かせる作業がありますが、そんな事を行っても単なる自己満足にしかなりませんから時間の無駄です。そもそもが、文章で自分の理想像を書き出してみるという作業自体非常に難易度が高い作業ですので、脳内にある自分の本心と、書き出してみた「なりたい自分像」は一致しない場合がほとんどです。

そんな事をするよりも、求人情報内には「なりたい自分像」のエッセンスが大量に含まれているのですから、せっかく与えてくれているヒントはありがたく利用してしまいましょう。何事も効率的に、ずる賢く振る舞う事が転職の現場で勝ち組にまわるための最重要項目になります。

理想の求人が見つかったら、そこに入る為の経験が積める求人を探す!

このあたりから、一段下げ技法の本格的なノウハウに入って行くことになります。ついてきて下さい。

理想の求人が見つかったら、そこに入るために不足している要素は何かを一つ一つ、細かく分析をしていくようにして下さい。

業界経験が具体的に要求されているのであれば、それを書き出したり、必要な資格があればそれも書き出すようにしておきます。

分析をして、おおよその全体像がつかめるようになったならば、そこに入るために有利になりそうな求人案件を探して行くようにします。

例えばIT関連の大手企業に入り、システムエンジニアとしてバリバリやって行きたいと思うならば、少々規模が小さい会社でネットワークエンジニアとして経験を積むようにします。

財閥系の金融関連の会社に入りたいと思ったならば、傘下で似たような業務を行っているグループ企業でも良いですし、もっと現場に近い経験が積める消費者金融などの求人案件を拾い集めてみると良いでしょう。

もしも自分の入りたい企業に入るためにどんな経験を積めば優位になるかわからなければ、そういう時こそ、キャリアコンサルタントや転職サイトなどの専門家に相談をすれば良いのです。

世間の常識にとらわれる事なく、具体的に自分の理想像が描けているわけですから、漠然とした「適職診断」「適職相談」とは違う、中身の濃い具体的なアドバイスを受けられるようになります。

筆者も専門家として適職相談のアドバイスをさせてもらう機会が何度もありましたが、漠然とした相談よりも、このような周到で老獪な相談の方が、本気モードの度合いが違っていたのをよく覚えています。

「キャリアコンサルタントなんてさあ、杓子定規の事しか言わないじゃん」とバカにしている人が多いのが現実なのですが、それはキャリアコンサルタントの使い方を正しく理解していないからこそ出てくる発言です。

専門家が本気で能力を発揮する土壌をこしらえてやるのはご自身の仕事ですから、その辺のマインドアジャストも重要です。ハッピーな転職を果たすためには、色々な新しいスイッチを自分の中に作ることが重要である点、肝に命じて下さい。

20代の転職希望者の方が一番弱いのが、このあたりの「あ・うん」です。教科書のような職務経歴書や美しい転職動機よりも、もっと重要なものがある事を理解して下さい。

「転職回数なんて気にしないで、入りたいと思う会社に入るために、あえてワンステップ踏む」。それが20代の転職で最重要な要素である事を理解して頂ければと思います。

常識論で凝り固まると、転職は失敗する!

ご紹介してきた内容が、一段下げ技法の具体的な方法になります。

もしも転職回数や転職の動機など、世に流れる常識論に凝り固まっていたならば、このような発想には絶対に至ることができません。

多くの人が世の中の常識論に倣い、自分の実力の分析をして、その実力の「ちょっと上」を要求している求人案件に飛びついて転職をして行きますが、20代の転職でこれをやってしまった人の多くが後悔をします。

企業の人事担当者は納得行く理由がある場合には転職回数は気にしませんから、経験が積める20代のアドバンテージを最大限に活かすならば、要求を一段下げて入りやすい会社に入り、そこで経験を積んで自分の理想とする企業に入れるような準備をするようにした方が、転職が成功する確率は格段に高くなる事がご理解頂けたのではないかと思います。

一段下げて入った会社が実は自分の理想郷だった!と言うケースも頻発するので、結果オーライならばそれはそれで、居心地の良い会社でずっと仕事を続ければ良いのです。

ハッピーな転職をしてもらわないと、人材屋が困る

人材屋のホンネは、「転職先を決めて欲しい」のではなく「満足できる転職先を見つけて欲しい」という事です。これは何も偽善で言っているのではなく、そうしてもらわないと人材屋自身も困るので、そのようなホンネが出てくるのです。

一段下げ技法も、ハッピーな転職をしてもらいたいからこそ伝授するテクニックなわけで、頑張る理由がなければ、あえてそのようなアドバイスをする訳がない事をご理解頂ければと思います。

この記事の冒頭部分で、「20代の転職は大変でお金にならないから嫌だ」と言う話をしましたが、その理由を説明すれば、一段下げ技法がいかに有効な転職テクニックであるか、さらに理解を深めて頂けるかと思います。

人材会社は、転職希望者を会社に送り込んで、ある一定期間が経過をして(つまり転職者が定着して)始めて売り上げをあげる事ができます。

人材会社によって規定は様々ですが、筆者が在籍した人材会社では、入社してから三ヶ月目で始めて紹介料を企業から頂けるシステムになっていました。

「これじゃあ、転職は決まっても、すぐに辞めちゃうかもなあ(実際、20代の人は、合わないと思うとすぐに辞めてしまいます)」と言った案件に強引に押し込んでしまうと、転職決定数は一個カウントされても、三ヶ月以内に辞められてしまうと、売上になりませんし、アフターフォローなどで人材会社の営業マンは奔走させられる事になります。

20代ならば案件は豊富にありますから、強引に決めてしまおうと思えば、転職を決める事はそう難しい事ではありません。ですが、それでは問屋が卸してくれないようになっているのが、人材会社と転職マーケットの力関係です。

ハッピーな転職をしてもらわないと、転職希望者からも、企業の人事担当者からもクレームが発生してしまうので、実は転職希望者以上に転職に真剣になるのが、かつての筆者のような人材会社の営業マンと言ってもあながち誤りではありません。

そのような状況の中で、プロがプロなりに知恵を絞って考案されたのが一段下げ技法だと知って頂ければ、この技法の有用性を客観的に理解をして頂けるかと考えています。

転職の本来目的を忘れない事が重要!

少々話は横道にそれましたが、本記事の中から、20代の転職希望者の弱点、常識論にとらわれる無意味さ、一段下げ技法が有効である理由、人材会社の現状などの情報を拾って頂ければ幸いと考えています。

20代の場合は転職の案件自体は多いので、転職先を見つける事はそう難しい事ではありません。しかし、転職を考えた本当の動機は、「今より幸せになりたいから」と言う部分にあったはずです。

当初の転職目的を忘れ、「転職すること自体がゴール」と考えてしまう20代の方が非常に多いので、ハッピーな転職を果たして頂く為の「本来の目的」をブレさせないようなマインドで転職活動を頑張って頂ければと願うばかりです。

一段下げ技法も有効な転職テクニックの一つですから、ご自身の引き出しの中にしまっておいて頂ければと思います。

次の記事>>面接官が大好きな若者像4つのパターン

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