転職で参考になり過ぎる、中国人の転職マインドとは?

公開日: : 最終更新日:2014/10/23 20代の転職講座

参考になりすぎる中国人マインド
20代の方が転職をしたいと思った時に、意外にも参考になるのが、中国人の転職に対する考え方です。

筆者が人材会社の営業マンとして勤務経験がある事は既にご紹介してありますが、実は私、一年半の間、中国は北京市内にある提携先の人材会社で勤務をしていた経験があります。

中国国内にはたくさんの日系企業があり、そこに入りたいと思う中国人がたくさん私の勤める会社にも登録にきていたのですが、彼らの登録の面接をしている時に「こういうマインドは、日本人の若い転職希望者(特に20代)に参考にしてもらいたいなあ」などと思うことが何度もありました。

彼ら中国人が持つ転職マインドは、日本人の20代の方が転職するにあたって、自分の心構えを整理したり、面接でのテクニックをアップするのにとても有益なものが多かったので、今回のコラムでそれらをまとめてご紹介をしていきたいと思います。

企業選択理由が明確

「中国人といえばお金」「とにかく中国人はお金」「高い給料完全主義」などと考えるのが私達日本人ですが、実際に彼らの話を聞いてみると、「お金だけじゃないんだな」ということを思い知らされる事になります。

彼らが転職するにあたって、企業に対して第一に求める事は、「福利厚生がどの程度充実しているのか?」という要素です。

もちろん、転職にあたっては給料の高い安いは重要な要素にはなってくるのですが、給料以上に福利厚生のレベルにこだわる人が多いのが中国人の特徴点です。

「自分のやりたい仕事であり、かつ、福利厚生が非常に充実している会社に勤めたい」という風に志望企業の選択理由が極めて明確になっているので、登録面接をしている私も話を聞いていて嫌な気分になることがありませんでした。

実際に本番面接を行う日系企業の人事担当者に話を聞いてみても、「中国人の志望動機は明確でスッキリしている」という話を良く耳にしましたので、志望動機の中に福利厚生の充実度を挙げる事は、面接官に対するプラスイメージの植え付けにも一役買ってくれているのは間違いないと私は理解をしています。

「社員旅行には家族を無料で連れていけるのか?」
「育児休暇の浸透具合は?」
「保養所の利用規定は?」

など、まず日本人が聞かないような事でも、彼らはどんどんと質問を投げかけてきたり、自分で調べたりします。

そういう部分を手厚くしている企業は「いい会社」であり、自分を大事にしてくれるから、イコール「家族も大事にしてくれる」、つまりは「みんながハッピーになれる」という風に考えているわけです。

給料の事をガツガツ話し過ぎると、何だかちょっと気まずい空気になってしまうのが我々日本人ですが、福利厚生の度合いであれば、かなり突っ込んだ話をしても座が白ける事はありません。

「御社の手厚い福利厚生には深い共感を抱いています。給料には替えられない、高いヤリガイを持って仕事ができると考えました」
「御社の福利厚生体制であれば、家族一丸となって戦っていけると思えました」

という風に持って行けば、面接官にはグイグイ刺さるプレゼンができるようになります。

しっかりと探すと福利厚生にかなりウエイトをおいた会社はたくさんありますので、先の長い20代の転職希望者の方は、この福利厚生というものにこだわって転職先選びをしてみてはいかがでしょうか?

自分が成長できる要素がどれくらいあるかはっきり言う

20代の方にとても参考になるマインドとして、上記のような要素も挙げておきたいと思います。

中国人は転職先を選ぶ時に、社員研修制度などがどの程度充実しているのかに物凄いこだわりをみせます。

このマインドを、ぜひともご自身の転職ステージで応用をして頂きたいと私は思っています。

若い方であれば、自分の経験を転職先で活かすというよりは、今持っているものを転職先でいかに研ぎ澄ましていくかという方が重要な要素になっていくはずですね。

そんな時は、会社が社員のスキルアップのために、どのようなコンテンツを用意しているのかにこだわるようにすると、しっかりとした転職マインドを築き上げる事ができるようになります。

20代の転職希望者には、企業もスキルよりはポテンシャルを求めるようになりますから、面接の時に、その企業の社員研修制度やスキルアップコンテンツについて徹底的に質問するようにすると、相手には「お!こいつはやる気があるな!」という風に映るようになります。

日本人の若い転職希望者の中で、企業の社員研修制度などにこだわりを見せるような人は、私の知る限りあまり多くはありませんから、自分の成長に対して企業がどれだけ支援をしてくれるのかにこだわる事は、「やる気のPR」に加えて、ご自身のオリジナリティのPRにもなります。

「私はこんな事ができます」と言うよりも、「御社の教育システムがあれば、このような人材になる自信があります」という風にPRをした方が、自分のポテンシャルとやる気の度合いを自然な形で目一杯PRできるようになります。

事前にホームページなどで調べれば、企業の社員教育に関する情報を得られる場合もありますので、そのようなケースでは、それらの内容も志望動機の中に盛り込んでいくと、とてもプラスに作用するようになります。

情報が少ない場合には、上述したように面接の時の質問事項に織り込んでおくと、かなり有効な自己PRになることは間違いありません。

中国人というものは、「会社が自分の成長のためにどの程度の時間とお金を使ってくれるのか」という点に怖いくらいのこだわりをみせます。

こういうマインドは、ぜひとも若い20代の転職希望者の方には参考にして頂きたいと思います。

人事制度がしっかりとしていて、努力すれば偉くなれる会社を選ぶ

「福利厚生」「スキルアップコンテンツ」というキーワードで解説をしてきましたが、20代の方に参考にして頂きたい中国人の転職マインドはまだまだあります。

彼らは転職先を選ぶ時に、上記の要素に加えて、どの程度人事制度がしっかりと構築されているのかを徹底的に研究します。

どんなに給料が高い会社に入っても、最終的には「ヤリガイ」「権限」というものが無いと、働いていても「ちっとも面白くない」という事になってしまい、結局はそれがモチベーションの低下につながり、最終的には「再転職」「退職」などという風になってしまう事を彼らはとても良く理解をしています。

努力をして、しっかりとした結果を出したならば、給料以外でもキッチリと評価をしてくれる会社に入らないと、最終的にはハッピーにはなれません。

20代という若いみなさんには、「ガンガン出世して偉くなってやる」という意識はまだ強くないかもしれませんが、良い仕事をしていく為には、自分が希望する転職先にしっかりとした人事制度があるかどうかを調べておくことは、とても重要な要素になってきます。

面接などでも、人事制度に関する質問はどんどん面接官にぶつけるようにして構いません。

実際に企業の人事担当者に話を聞くと、「最近の若い人は、全然出世欲が無いのでつまんないよ」なんて口にする人がたくさんいますので、何も臆する事はないのです。

控えめが美徳とされるのが日本人社会の良いところ(筆者は良いところとは思っていませんが)ですが、転職のステージでは控え目は禁物です。

中国人のマインドを参考にして、人事制度に関する調査や質問などをしっかりと準備して転職活動に臨むようにすると、他の人との差別化を図りやすくなりますので、とてもオススメな方法です。

「御社の人事制度ならば、自分が正当に評価され、取締役にまでなれると思いました。ですから、モチベーションは満タンです」

面接官は、若い皆さんからの、このような熱いメッセージを待っているのですよ!

「こんなに得」ではなく、「こんなに損」という論法で戦う

20代の若い皆さんが転職の書類選考や面接に臨むにあたっては、おそらく前者の「こんなに得」の方の内容を目一杯並べ立てて、転職活動を行っておられるかと思います。

ですが、ここはちょっと考え方を変えて、後者のように、「私を採用しないと、御社はこんなに損をしますよ」という論法を使って、転職活動に臨むようにして頂きたいと筆者は考えています。

中国人の転職希望者は、とにかく「自分を採用しないと、こんな損失がある」という要素をこれでもかという位に並べ立ててきます。

人間というものは不思議なもので、相手の自慢話をズラズラと話されると段々テンションが下がっていってしまうという特性があります。

ですが、「損をする」というのは自分の身に直接降りかかる厄災ですので、それらを回避するための情報に関しては、いくらでも関心を持つようになるものなのです。

中国人はこの辺の人間心理を本当に巧みに利用してきます。実際、かなり勉強になります。

コマーシャルを見ていても、「こんなに凄い性能なんですよ!」と言われても「はあ、そうですか」となるだけですが、「この高性能が作り出す便利さを知らないで、不便なままで生き続けるのですか?」と言われると、「なんだなんだ!?」という風に関心を持ってしまいますよね?その心理と同じです。

20代の転職希望者は、まだまだ経験も足りないですし、スキルも30代、40代の転職希望者のように多くはないと思います。

それはイコール、書類選考用の書類には「書くネタ」が少ないという事になりますし、面接の際にも「話すネタ」がとても少ないという状況にある事を意味します。

そのような状況にあるにも関わらず、少ないネタの中から「私を採用すると、こんなオトクがあります」という要素を並び立てるようにしようとするから、誰も読みたくないような書類や、誰も聞きたくないような面接プレゼンしかできないようになってしまうのです。

20代の転職希望者の方には、それほどネタが多くない事は企業の人事担当者はよくわかっていますので、作戦を切り替えるようにする事をオススメします。

ご自身で「こんなに得」ではなく、「こんなに損」という要素を洗い出していってみると、自分の意外なスキルや特技が発見できたり、転職活動中にかなり使える要素となる「気付き」が生まれてくる事も良くあります。

得意分野のみならず、苦手分野もハッキリと見えてくるようになりますので、一石二鳥も三鳥もあるマインドのセットアップ方法であるという事ができます。

言葉巧みに良い転職を勝ち取っていってしまう彼ら中国人の老獪な論法テクニックは、ネタの少ない20代の転職希望者の方にはぜひとも参考にして頂きたいと思っています。

「過去の実績」より、「今の能力」に固執しろ!

日本と中国では文化も風習も価値観も違いますから、彼らの全てを参考にせよ!というつもりはありません。ましてや転職ステージというナーバスなステージでは、フィットしない要素の方が多いかもしれません。

ですが、これまで挙げてきた四つの中国人の転職マインドは、20代の若い転職希望者の方には参考になる部分がとても多いと考えています。

中国人は転職をする事を全く悪い事だとは考えません。ですから、自分にメリットが無いとわかればサッサと次の仕事を探して転職していきますし、それによって増えてしまう「職歴」など、全く気にする事もありません。

この「職歴」というものの考え方は日本社会と中国社会では全く違うものですから、単純比較はできるものではないのですが、筆者が一つだけ述べておきたいのは、その心持ちに関する内容です。

日本人、特に若い20代の転職希望者の方は、過去の実績、失敗、転職歴などにこだわり過ぎています。

筆者が人材会社に勤めていた時に登録に来た多くの20代の方も、八割がご自身の過去に関する内容の話ばかりをしていました。

転職活動というステージでは、過去にどんな実績が有った云々よりも、「今の自分が何をできるか」をドンドンPRしていくようなマインドを持つようにした方が、良い結果が得られる確率が高くなります。

中国人の転職に関する考え方がまさにそうで、彼らは過去にどんな栄光や苦悩があったかなんていう話はほとんどしません。

過去に関する固執が問われない社会という前提はあるのですが、それをマイナスしてもかなり「今だよ!今!」という前向きなマインドを持っています。

若い日本人の20代の転職希望者の多くが、後ろばかりを見過ぎていますので、少しは彼らを参考にして、「今でしょ!」というマインドを持つようにして頂けば、何となくウエットでじめっとした転職の現場も、少しは明るいものとなっていくと思います。

「参考にできるところ、盗めるところはどんどん自分の中に取り入れて行く」

柔軟性の高い20代の方達だからこそできる行動ですので、このコラムの情報を少しでも参考にして頂き、難関を突破して頂ければと思います。

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