あなたはどっち?30代転職で失敗するタイプ、成功するタイプ

公開日: : 最終更新日:2014/10/23 30代の転職講座

転職で失敗するタイプ、成功するタイプ
多くの30代の転職登録者の相手をしていると、転職に成功するタイプ、失敗するタイプという二局が気持ち悪いくらい見えるようになってきます。

私が人材会社に勤務している時には、転職希望者だけではなく、商談で企業の人事担当者ともよく話をしたのですが、1日に何人もの面接をする人事担当者も、だいたい同じことを言っていました。

「こーいうタイプの30代の人、いないかなあ?」「30代の即戦力が欲しいんだけど、こういうタイプは紹介しないでね」「五分話すと、相手が転職に向いてるか否かが良くわかるよ」

企業の人事担当者が求める欲しい人材、欲しくない人材の傾向というのは、筆者が知っている転職に成功するタイプと失敗するタイプと見事に一致をしていたのをよく覚えています。それくらい、転職の向き不向きというのは30代になると、より顕著に現れるようになるのです。

30代になると、企業の人事担当者は求職者に対して「期待値」というものをあまり与えなくなってきます。

20代に対しては、「いいものを持っているから、欠点は入社後補正できるだろう」と考えてくれるのですが、30代に対してはそのような甘い点数付はしてくれないのが普通です。「この人は転職には向かないタイプ」と人事担当者に思われてしまうと、まず面接を突破することはできません。

そのようなシビアな現実がありますので、転職に向かない30代の人は、いくら頑張って転職活動をしても、残念ながら時間とお金と労力の無駄になってしまいます。

今回はシビアな話になりますが、転職活動で無駄な時間を使ってしまわない為に、あなた自身が転職に向いているタイプか、それとも向いていないタイプなのかについて、ちょっと突っ込んだお話をしていきたいと思います。

転職に向いているタイプの方は、先のコラムに述べたような充分な準備期間を作り、周到な転職活動に臨んで頂ければと思います。

コラム内では、失敗するタイプ、成功するタイプを三つづつ挙げて、わかりやすく解説をして行く事にします。あなたは果たしてどちらの局に属しているタイプでしょうか?

転職で失敗するタイプ

日陰を歩けない

これまでの会社人生を振り返ってみてください。あなたは意外と、社内でチヤホヤされてばかりではなかったでしょうか?

会社内で頼りにされてきたという事は、非常に重要な実績にはなるわけですが、その実績は諸刃の剣にもなることは意識をされておくと良いかと思います。

チヤホヤされて結構大きな仕事を任され、首尾良くその仕事を成功させてチヤホヤされて、もっと大きな仕事を任される。

失敗よりも、そのような「チヤホヤ経験」の方が多かったという自己認識がある人は、残念ながら転職には向かない人だと考えておいた方が痛い目に合わなくて済むでしょう。

転職先ではゼロからのスタートというよりは、マイナスからのスタートになります。しかも、「まずはどの程度の実力があるのか様子見させてもらいますよ」という周囲の目線の中で仕事をさせられる事になります。

30代での仕事の実績というものは、実は自分の実力よりも、周囲の助力のお陰だったというケースが本当に多いので、その辺りの勘違いがあると、周囲の目線には耐えられずに結果ばかりを焦って求めるようになり、大抵は力を出しきれずに自爆をしてしまいます。

チヤホヤと花形街道を歩んできた30代の人に、転職失敗の事例が多くなるのは大体がこの理由で説明ができます。

失敗が多いのは褒められた事ではありませんが、失敗をしながらでも日陰の道を何とか生き抜いてきたという実績は、転職というシチュエーションにおいては非常に大きなウエイトを占める要素になってきます。

「私は花形街道よりはむしろ日陰の道を地味に歩んできた。」

そのように胸を張って言い切れる人の方が、実は転職には向いていると判断して良いでしょう。

数字で話せない

20代と30代での大きな違いは、常に数字を要求されるという事です。ただし、ここでいう数字とは、別に売り上げ数字をあげるという意味での数字ではありませんので誤解がないようにして頂きたいと思います。

ここでいう数字の意味は、「話に常に具体的な数字を織り込んで、相手にわかりやすく話ができるか?」という意味での「数字」になりますので、そこは正しく理解をしておいて下さい。

30代の転職希望者には、真にこの能力が要求されます。企業の人事担当者が筆者に一番多く話をしてくれたのが、この数字に関する内容の話であったと言っても過言ではありません。

話の中に、「凄く多い」とか、「かなり大変でした」など、具体的な数字がとにかく少ない人は、企業の人事担当者からはかなり減点されると思っておいて下さい。

30代になれば、上司に対してはかなり難しい内容のホウレンソウ(報告・連絡・相談)をする必要が出てきます。普段から数字を織り交ぜた話をする訓練をしておかないと、上司とのコミュニケーションの現場でものすごく苦労をさせられる事になります。

また、30代であれば、慣れない職場であっても部下を持たされるケースも多くなります。部下から一目おかれるため、そして、部下の抱える問題点を早めに見抜くためにも、何でも具体的な数字で話をする必要が出てきます。

長くいた会社ならば、ある程度は「あの人が言うことだから」という甘えられる状況にもなりますが、転職先ではそうはいきません。

あなた自身が数字で話せる人間か、そうでない人間かは、知っておく必要があるでしょう。

服装に甘えがある人

自分のビジネスユニホームにお金をかけない人は、転職しても失敗する傾向が強いです。これも企業の人事担当者がよく口にする内容です。

「生き方のこだわりは服装に出る」と言われますが、30代の転職現場では、この傾向が特に顕著に現れるようになりますので、普段から自分の服装への拘りの度合いを分析しておかれると良いでしょう。

こだわりのない人間はアウエイの状況では力が出せないと判断されます。スーツやカバン、靴などにこだわりがないならば、それはそれで価値観の問題なので批判はしませんが、「転職」というステージにおいては、大幅な減点対象になるという事だけは知っておかれると良いかと思います。

服装などに甘えが無く、強いこだわりがある人は大体が頑固な人間です。頑固過ぎるのはよくありませんが、実は30代では、そこそこ頑固な方が周囲からの信頼が厚くなるという事実は知っておかれた方が良いかと思います。

頑固さの度合いというものは、短時間の面接の中では、百戦錬磨の面接官であってもなかなか見抜くことができないと言います。ですから、頑固さの指標として服装へのこだわりを判断材料に使うようになるのです。

20代までは素直になんでもハイハイという人材が好かれますが、30代ではそうはいかないという現実があることは頭に入れて転職活動に臨むようにする事をオススメします。

これまで見てきた「失敗するタイプ」に該当する人は、現状のままでは転職活動で物凄く苦労をしますし、運良く転職先が決まっても、苦労をする確率が非常に高くなります。

条件は悪くても、甘えが許される現在の職場にいる間に、これらの自分の性格をある程度補正して、自分で「修正できた」という手応えを得てから転職活動に望むべきだという事ができるでしょう。

では次に、転職に成功するタイプの傾向について見ていく事にしましょう。自分が上記の失敗タイプに属さず、下記の「成功するタイプ」に属するならば、早々に活動を始めてもOKと考えてよいでしょう。

転職で成功するタイプ

自分でマメだと言い切れる人

何事においても、マメさというものは大切な要素になりますが、30代の人が転職に臨むにあたっては、この「マメさ」というファクターは特に大きなウエイトを占めるようになります。

マメさというものは、イコール「潜在仕事の発見能力の高さ」という風に転職の現場では判断がされます。

30代になれば、与えられる仕事の他に、自ら仕事を見つけ出したり、創造したりしていく能力が求められるようになります。30代の転職希望者に対して、企業の人事担当者はこの能力を強く求めてきます。

面接官の質問に対する回答の中で、普段からマメな人とマメでない人では、話の内容がかなり変わってきます。

普段からマメな人は、回答がとても丁寧ですが、マメでない人はとって付けたような話をするため、内容に無駄が多く、聞いている方がイライラしてきます。

マメさというのは、「今必要なものはなにか」を瞬時に見抜く能力が現出したものですから、仕事の現場では高く評価がなされるようになります。

特に中間管理職として企業の中核戦力として期待がされる30代の転職希望者には、この空気を読む力は非常に重要な要素になってきます。

質問に対する回答の内容で、面接官はこのマメさを判断するようになりますので、マメさに自信がある人は、転職に臨んでも成功できるタイプだと考える事ができるのです。

「あなたは強運ですか?」と問われて、疑いなくハイと言える人

「あなたは強運の持ち主だと思いますか?」そう問われて、ハイと言える人はなかなかいないかもしれませんね。

ですが、30代の面接の現場でよく聞かれるこの質問は、実は転職希望者の資質を見抜く為の引っ掛け問題なのだという事は知っておかれると良いかと思います。

深く考え過ぎたり、悲観的にものを考える人は転職には向かないと言われます。そういった要素はプラスに考えるならば、思慮深いとかリスクに対する備えができる人というプラス評価にもなるのですが、転職の現場ではマイナスの評価になります。

何でも前向き、被害者妄想が無く、なんでも前向きな人に対しては、不思議と周囲からの助けの手が伸びてきたりします。

元プロ野球選手の新庄選手がまさにそういうタイプだったのですが、ああいった個性の持ち主は間違いなく先の質問に対しては、「ハイ!強運です」という風に回答をするはずですね。

30代の転職希望者に対しては、まずは周囲との波風を立てずに、うまく溶け込んで行く高いコミュニケーション能力が要求されます。

ポジティブ思考でなんでもプラスプラスと考える人は、往々にしてその傾向が強くなるので、面接官からも高く評価がなされるようになるのです。

無理やりポジティブである必要はありませんが、そのようなポジティブ思考があり、かつ、転職をしたいという欲求があるならば、あなたは「転職には向いているタイプ」という事になりますので、具体的に動く準備を始めても問題はないでしょう。

上司操縦よりも、部下の操縦の方が得意だ

別のコラムにも書きましたが、30代になると上司との難しいコミュニケーションを取る能力が要求されるようになります。

どちらかと言うと、部下をコントロールするスキルよりも、上司をうまく操縦するスキルの方が「上」という風に考える人が多いかと思いますが、転職の現場においては、それは「逆」という風に評価がなされますので、そのことはよく覚えておかれると良いかと思います。

部下の操縦がうまいと評価をされる人に共通の傾向は、「部下を指導しながら、実は自分も色々と教えられている」という風に考える事ができるという傾向です。

高圧的に部下を取りまとめる方法もありますが、この手法は「転職」というステージで見ていくと、あまり評価をされる手法にはなりません。

「傾聴スキル」という言葉が最近多用されるようになっていますが、部下の操縦と強くリンクしてくるのが、この傾聴スキルというものです。

まずは相手の話にしっかりと耳を傾けて、相手の考えを全て話をさせるというのが傾聴スキルというものですが、謙虚、かつ「部下からもなにか教わることはないだろうか」という意識が強くないと、真の意味での傾聴スキルというものは身につきません。それくらい難しいスキルです。

自分は上司を操縦するよりも、部下を操縦する方が得意だという人は、決まって傾聴スキルが高い傾向があります。

上司と部下という職制は理解しつつも、相手を一人の大人として尊敬し、相互に助け合い、一緒に解を見出して行こうとするスタンスは、転職の現場では非常に高い評価を受けるようになります。

新しい職場では、「謙虚で学ぶ姿勢」というものが非常に重要になります。

「そんな事はわかっているし、自分は実践できる」と言い張る30代の方が非常に多いのですが、実は30代というのは、自分の実力を勘違いして、一番傲慢になり、謙虚さというものを忘れてしまう年代でもあるので、改めて自分と向き合ってみると、「実は謙虚ではなかった」という事が非常に多くなったりもします。

自己分析が非常に難しいのが30代という年代で、自分の謙虚さというものを正しく図る一つの指針になるのが、自分の部下や後輩に対する接し方にあるという事は覚えておかれると良いかと思います。

謙虚さが足りないまま転職活動に臨んでも、なかなか思うように結果が出ませんし、仮に転職が決まっても新しい職場で苦労をさせられる事になります。

逆に、部下の操縦が非常に得意だったという人は、傾聴スキルや謙虚さという転職での最も重要な要素が備わっていると考える事ができますので、機が熟しているのならば、転職活動に臨んでも問題はないでしょう。

あなたを慕っている部下は残念な顔をするかもしれませんが、残念がる部下が多いほど、あなたの転職スキルも高いという事になります。自信を持って転職活動に臨まれると、良い結果が出ることでしょう。

自分の属性を知り、効率的な転職活動を!

これまで見てきた中で、あなたはどちらの属性に属していたでしょうか?

あくまでも傾向の話ですし、転職という特異なステージにおける「向き不向き」を述べているだけですから、あまり一喜一憂はしないようにしていただきたいと思います。

「自分は転職には向いていないなあ」と思ったならば、今の職場に留まり頑張り続ければ、周囲の環境が変わる事もあるでしょう。また、ご自身を「転職に向いているタイプ」に変われるように切磋琢磨するのも、スキルアップに繋がりますので良い取り組みだと思います。

転職活動というものは、お金も時間もストレスもかかるものですから、「どうしても!」という強い転職欲求がないならば、まずは自分の向き不向きを知って、「一息つく」というのも非常に重要なアクションになります。

30代というのは、性格や考え方を補正できるギリギリの年代になりますので、このコラムを参考にしていただき、ご自身の属性だけでも知って頂ければ何らかのプラス作用が出てくるのではないかと考えています。

次の記事>>面接トークを劇的に差別化する技術

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