転職サイトを上手に活用するための役に立ち過ぎるノウハウ集

転職サイトを本当に活用するノウハウ
人材会社に勤務していた経験があるという話を周囲にすると、必ずこのような質問を受けます。

「転職サイトとか転職エージェント、ハローワークのうまい利用方法を教えてほしい」

転職サイトや転職エージェントは、上手に利用をすれば本当に便利なサービスになり得るのですが、上記のような質問がたくさん寄せられるという事は、おそらく使いこなせていない人がたくさんいることになるのだと思います。

そこで今回のコラムでは、そのようなお悩みを持っておられる転職希望者の方に向けて、元人材屋である筆者が、プロの目線から見た転職媒体の有効活用法に関して解説をしていきたいと考えています。

使い方によっては、毒にも薬にもなる転職媒体。その上手な利用方法について、ご紹介をしていきましょう。

転職サイトの有効利用方法

転職を思い立った時に、みなさんが一番に利用しようと考えるのが転職サイトだと思います。

転職サイトというのは、リクナビNEXTやDODAなど、転職案件の情報が集められた総合サイトを指すわけですが、家に居ながら最低限の個人情報を登録するだけで、様々な転職案件を閲覧する事ができるため、最も身近な転職媒体として広く愛用されています。

ですが、敷居が低く利便性が高い故に、使い方を間違ってしまっている人が多いのも事実ですので、ぜひとも注意をして頂きたいと思っています。

転職サイトは方向性が定まった人が利用すべき

転職サイトを有効に利用する為には、転職の方向性が定まってから利用をするようにした方が良いと言うのが筆者の見解です。

大手企業が運営する転職サイトも多数ありますし、中小企業が運営する転職サイトも多数存在しています。また、それぞれの転職サイト内にも、様々な転職案件が掲載されていますので、情報量は非常に膨大です。

筆者も人材会社に在籍していた期間に、自分の営業情報収集のために転職サイトの求人情報を参考にさせてもらっていましたが、「ちょっと情報量が過剰過ぎるなあ」という印象を抱いていた事をよく覚えています。

このような転職サイトを、ボヤーっとした転職プランしか持っていない方が利用をすると、どのような結果になるとみなさんはお思いでしょうか?

もうお分かりかと思いますが、情報の洪水に圧倒されてしまい、自分の転職目的がブレてしまったり、決意が揺らいでしまったりと、あまり良い結果には結びつかないというのが普通です。

筆者の人材会社にも、転職サイトで様々な情報を仕入れて登録にやってくる方がたくさん居たのですが、明確な転職ビジョンを持たずに、ただ情報量だけが豊富な転職希望者の方というのは、良い結果を得られずに去っていってしまう方が本当に多かったです。

膨大過ぎる情報に洗脳されてしまい、転職をする本来の目的をすっかり忘れてしまっている方がなんと多かったことか!

ですので、このような状態にならない為に、まずはご自身の転職ビジョンを明確にして、それから転職サイトを利用するという方法を筆者はおすすめしたいと考えています。

5年後10年後のなりたい自分像をまず最初に描き、そうなる為にはどのような仕事が必要なのか?をイメージしてみてください。そうする事で自分の次の「JUST DO IT」が見えてくるようになります。

そうなった時に初めて、転職サイトの膨大なデータベースが生きてくるようになりますので、面倒なようですが、まずはファーストステップを間違わないようにして転職サイトを活用して頂ければと思います。

転職サイトは広告の集合体である事を知ろう!

別の視点から転職サイトの有効活用法についてアプローチを試みたいと思います。テクニックというよりはマインドセットアップ方法に関する情報提供になるのですが、知っておいて損はない方法です。

転職サイトを利用しようと思っておられる方には、転職サイトは、「求人広告の集合体である」という事を知っておいて頂きたいと思うのです。

募集している仕事の内容や、キャッチフレーズ、社風に関する記載や給与条件、労働条件など、転職サイトの求人案件には様々な情報が掲載されていますが、基本は全て広告だと思って情報を閲覧するようにしておくと、転職活動で迷いが出ることが格段に少なくなります。

全く何も知らないで、魅力的な文章の内容を追いかけてしまうと、先ほどの話のように、転職する本来の目的を忘れてしまうようになります。

極端な例ですが、IT企業の優秀な技術者だった人がステップアップの為に転職活動に臨んだが、求人広告のキャッチコピーに絆されて、なぜか商社の営業職の求人ばかりに目が行くようになってしまい、結局ろくな転職を果たせなかった等という事例もあります。

転職サイトに掲載されている情報は、全て広告だと思って、まずは話八分(七分目位が良いかもしれません)にして読み込んでいく。そのように心がけておくと、求人情報の真の姿を見失わないようになります。

ご自身の進まれる道が描けるようになってから転職サイトは利用するのが良いのは言うまでもありませんが、「あくまでも広告」として読み込んで行くことで、失敗も少なくなり、真の情報が読み取れるという事は、知識として押さえておかれたほうが良いでしょう。

使い方さえ間違わなければ、とても便利で有益なのが転職サイトというものですので、上述2点のポイントは押さえておくようにして頂きたいと思います。

おすすめ転職サイト

リクナビNEXT

リクナビNEXT
http://next.rikunabi.com/

有名どころではありますが、機能は必要十分(充実しすぎでしょうか)。登録しておくとあなたの登録情報に応じた求人情報が届きますが、多くは一斉送信のものなので参考程度に。後述するリクルートエージェントとも連携しています。

転職エージェントの有効利用方法

転職活動において、転職サイトと並んで力になってくれるのが、転職エージェントという媒体です。

転職サイトが求人案件の提供に留まるのに対して、転職エージェントは情報提供のみならず、企業と転職希望者のマッチングまでも行うという特徴点があります。

筆者もこの転職エージェント(わかりやすくするために、筆者は人材会社と呼んでいますが)に在籍していたわけですが、転職エージェントとは、一言で言ってしまえば、「転職のお世話をするサービス屋さん」の事です。

この転職エージェントを利用する際にも、知っておいた方がお得な事、知らないと後で困ってしまうような事がありますので、ポイントを以下にまとめておきたいと思います。

自分に合うキャリアアドバイザーが見つかるまで、妥協はするな!

転職エージェントには、一般的に企業の人事担当者からニーズを拾い上げてくる企業担当という業務を行う社員と、登録してくる転職希望者の対応をするキャリアアドバイザー業務を行う社員、大きく分けてその2種類の社員が在籍しています。

通常、みなさんが転職エージェントに登録をして、面談や転職の世話をしてもらうのは、後者のキャリアアドバイザーになります(筆者の場合は前者後者兼任でした)。

このキャリアアドバイザーとの相性の合う合わないで、その後の転職活動のスピードや質が全然違うものになりますので、この部分にだけは留意をしておかれると良いかと思います。

キャリアアドバイザーは、登録にやってきた転職希望者と面談をし、書類や面談をした内容から、その人にピッタリな転職案件をあてがい、面接などのセッティングまでコーディネートをします。
稀ではありますが、場合によっては面接に同行してくれ、バックアップをしてくれる事もあります。

このキャリアアドバイザーと転職希望者は、面談の時や転職の各ステップにおいて、本音で腹を割って話をしておく必要があるのですが、自分に合わないキャリアアドバイザーが担当になってしまうと、中々本音の部分まで相談ができないという問題が生じる事があります。

息の合わないキャリアアドバイザーだと、ご自身が持っておられる「気付いていない自分の強み」を見出してもらえなかったり、ご自身の真の希望がうまく伝えられなかったりして、大きなタイムロス、チャンスロスをしてしまうケースが生じやすくなってしまいます。

筆者も経験がありますが、やはり本音でぶつかってきてくれる転職希望者の為には、良い転職を果たしてもらおうと、自然と力が入って、普段はしないようなサービスを提供したりしたものでした。

当然、他の方と不公平になってはいけませんので、限度はわきまえていましたが、それでもやはり人間ですから、登録者によってさじ加減が多少変わってしまっていたのは言うまでもありません。

転職エージェントに複数登録しておけば、「この人なら何でも話せそうだな」と思えるようなキャリアアドバイザーと出会える確率が高くなりますので、自分と合うキャリアアドバイザーを見つける事に、まずは注力されるのが良い方法だと筆者は考えています。

大手の転職エージェントで、自分に合うキャリアアドバイザーが見つかるのが一番ですが、もしもしっくりこないようであれば、中小の転職エージェントに登録してでも、自分に合うキャリアアドバイザーを探すのが良策です。

この部分で妥協しないようにするのが、転職エージェントを有効利用する肝になると言っても過言ではありません。

転職エージェントには得意不得意分野がある事を把握せよ!

転職エージェントを上手に活用するテクニックとしてもう一点挙げておきたいのが、上記のような要素です。

転職エージェントには、企業のニーズを拾い上げてくる企業担当と呼ばれる営業社員がいるという事は前にも述べましたが(筆者のメイン業務もこの企業担当業務でした)、この営業社員に得意な分野、苦手な分野が極端にあったりするので、必然的に転職エージェントに得意分野、不得意分野が生じるという事は把握をされておいた方が良いかと思います。

もちろん、大手転職エージェントでは企業担当の社員数も多数いますので、希釈されて1極に偏らないようになってはいくのですが、それでもエージェントごとに得意不得意分野が生じてくるのは事実です。

商社に強いエージェントもあれば、IT関連(それも高度な技術を要する分野)にやたらと強いエージェントがあったり、製造業に異常に強いエージェント、関西地方では全業種で強いエージェントなど、各社ごとにカラーがあるのが転職エージェントの特徴です。

実際に得意分野をホームページなどに謳いこんでいる転職エージェントもありますし、注意してサイトを見ていれば、一般の方でも「この転職エージェントは○○の分野が強いんだな」というのはわかるようになります。

特集などの傾向を追っていっても、その転職エージェントがどういった業界業種、職種に強いのかが掴めるようになります。

事前にそのあたりの特徴点を見出しておくと、自分に合いそうなキャリアアドバイザーや良質求人案件も見つけやすくなりますので、「どんな大手でも得意不得意はある」という点は覚えておかれると良いでしょう。

登録に行った際に、「御社はどんな分野が得意なのですか?」とキャリアアドバイザーに単刀直入に聞いてみるのも良い方法です。

結構はっきりと得意不得意を教えてくれるキャリアアドバイザーがいますので(実際筆者はざっくばらんに得意不得意を公開していました)、思い切って聞いてみると、余計なタイムロスをなくすことができ、有益な情報もゲットできるようになります。

全国に拠点のある転職エージェント

リクルートエージェント

リクルートエージェント
http://www.r-agent.com/

マイナビエージェント

マイナビエージェント
http://mynavi-agent.jp/

ハローワークの有効利用方法

これまで見てきた2つの転職媒体は、どれも民間が営利目的で行なっている転職情報サービスですが、ハローワークはみなさんもご存知の通り、公共の媒体ですので営利を目的としていません。

調べる側が無料で利用できる点は転職サイト、転職エージェントと同じなのですが、人材を探す側(企業)もお金がかかっていないという点は、ハローワークの大きな特徴点となっています。

「そんなことは知っているよ」とおっしゃる方が多いかもしれませんが、転職活動でハローワークを利用する際には、「企業の側もお金がかかっていない」という要素が重要なキーになってきますので、覚えておかれると良いかと思います。

ハローワークの求人案件は、こう活かせ!

転職希望者の方が質の高い転職案件にありつきたいと思っておられるならば、「まず、ハローワークはメインから外す」という考え方にシフトさせることを筆者はおすすめします。

もちろん、ハローワークにも、あなたにとって人生最良と呼べるような求人案件が眠っているかも知れません。案件の豊富さでは、ハローワークが群を抜いているのは事実です。

ですが、積極的に良質人材の掘り起こしに経費をかけ、お金をかけてでも良い人材を早め早めに確保していこうという考え方の企業案件が出ている割合は、転職サイトや転職エージェントに比べて低くなるという傾向がある点だけは覚えておかれると良いでしょう。

「じゃあ、ハローワークは行かないほうが良いのか?」と思う人がいるかも知れませんが、そんな事はありませんので早とちりはなさらないでください。

ハローワークの求人案件は、「一次情報」としてゲットしておくと、非常に有益な情報になり得ますので、覚えておかれると良いかと思います。

ハローワークの端末、もしくはネットで良さそうな求人案件を見つけたならば、その企業名、もしくは求人案件名などを控えておき、その求人案件が転職サイトや転職エージェントのサイトにも載っていないかを調べるようにしてください。

ハローワークにしか求人情報がないようならば、その企業は「人」というものに、あまりお金をかけない(もしくはかけられない)企業である可能性がとても高くなります。

人材発掘、育成にはお金はかけずに、「その代わり、活躍した人間には惜しみなく賃金を払う」というスタンスの企業もありますので、「私はそのほうが好き」という方もおられるでしょう。
ですから、一概に「こっちは○」「こっちは?」という話をするつもりはありません。

あくまでも傾向の話をしているだけですので、誤解のないようにして頂きたいと思います。

ただ、ハローワークの求人案件で良さそうな案件が見つかったならば、企業が掲載する際にはお金がかかる他の媒体(転職サイトや転職エージェント)でも求人情報を掲載していないかどうか調べる位の習慣は身につけておくようにすると、事後の転職活動がぐっと楽に、かつ質の高いものになる点だけは、アドバイスをしておきたいと思います。

ハローワークには「求人情報検索」ではなく、「相談」をしに行け!

ハローワークといえば、「豊富な求人情報を手軽にゲットできる場所」という風に考える方が多いかと思いますが、実は検索は二の次に置いておき、「相談」というものをメインに据えて利用した方が良い点もお伝えしておきたいと思います。

「相談」とは、意外に思われるかもしれませんが、ご自身のキャリア、転職ビジョンに関する相談の事を意味します。

ハローワークにも、キャリアのアドバイスを行うキャリアコンサルタントというものが在籍していて、転職、もしくはキャリアプランなどに関する様々な相談に応じるような体制が整えられています。

もちろん、自分に相性の合う転職エージェントのキャリアアドバイザーを見つける事が一番重要ではあるのですが、「客観性」という意味では、全く営利の絡まないハローワークのキャリアコンサルタントの方が、的確なアドバイスをしてくれるケースが多々あります。

筆者は、自分自身がキャリアアドバイスを行った登録者の方に、「ハローワークにも行ってキャリア・コンサルティングを受けて、私のアドバイスと比較されてみると良いと思いますよ」という話をよくしていました。

「ハローワークのキャリアカウンセリングは、一般論過ぎてざっくり過ぎる」という話を登録者の方から良く聞いていましたが、ざっくりだからこそ、逆に良い指摘をしてくれたりもするので、民間ベースのアドバイスと併せて利用をすると、自己分析や強み弱みの判定により客観性が出てきて、企業の人事担当者が好みそうな自己PRネタの発掘につながったりもしますので、利用しない手はないと私は考えています。

「そんな事はわかってるよ。」というアドバイスが多いのは否めないのですが、そんな中にも自己PRネタが眠っていたりするので、民間と併用してハローワークのキャリア相談も利用してみる事をおすすめします。

ハローワークインターネットサービス

ハローワークインターネットサービス
https://www.hellowork.go.jp/

異業種交流会という特異な転職媒体も利用しよう!

これまで、転職サイトや転職エージェント、ハローワークといった誰しもが利用する代表的な転職媒体の有効利用方法について解説をしてきました。

「その他に無いのか?」という質問が出てくるかと思いますので、筆者はこの異業種交流会という媒体を、有効な転職媒体としてご紹介をしておきたいと思います。

異業種交流会というものは、名前のとおり、異業種の様々な人が集まって、様々な情報交換をするという主旨で開催をされているビジネス版の「合コン」です。

参加費用で二千円から三千円程度の費用がかかるのですが、ここに意外と良質な転職情報が眠っているので、転職活動で煮詰まってしまった時などに利用することをおすすめしたいと思います。

異業種交流会には、それこそ小さな企業の社長さんから、一流企業のサラリーマンまで、様々な属性を持った人々が集まってきます。

顧客を開拓したり、自己啓発の為にと集まってくる人が多いのですが、筆者が参加をして「私は人材会社の営業マンです」と自己紹介をすると、結構な確率で「こんな人いないかなあ」という相談を寄せられたりしたものでした。

そうです。良い人材が見つからなくて困っている人が、結構高い確率で参加しているのが、異業種交流会というものなのです。

もちろん、費用もかかりますし、「今回は全く響かなかった!」などというケースもありますので、あくまでも上記3つの媒体の補足的な位置づけでしかないのですが、煮詰まった時などには意外と効力を発揮してくれるのが異業種交流会というものですので、ぜひともあなたの転職媒体選択肢に加えておいて頂ければと思います。

自分に合う媒体を最大限に利用しよう!

これまで、転職サイト、転職エージェント、ハローワーク、そして、異業種交流会という4つの転職媒体に関して、その有効活用法に関しての解説をまとめてきました。

どの媒体にも共通しているのは、その媒体の中身を良く研究し理解をして、上手に活用する事が大切だという事です。

転職希望者のタイプによって、転職サイトが一番合う人もいるでしょうし、転職エージェントが一番しっくりくる人、「やっぱりハローワークが一番だ」という人もいるでしょう。

まずは、この三大媒体の中から、ご自身に一番フィットする媒体はどこかを見つけることに尽力をして頂き、その後に今回のコラムの内容を参考にして頂ければと筆者は考えています。

大切なことは、「転職の最大の目的は、幸せな転職後を手に入れるためであって、内定をゲットする事が目的ではない」という事です。

それを忘れてしまう方が本当に多いので、今回のコラムの内容と共に、「真の目的」も忘れないようにして頂ければと思います。


公開日:
最終更新日:2015/02/05

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